実業家に「交際終了」された女性の2万円ディナー セレブ婚を望む女性ほど成婚できない、の無情

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「ゆうじさんは同年代の男性に比べたら年収も高いし、扶養しているお子さんもいないから、デートに使えるお金も多いと思います。ただ、2日で15万円近い金額を食事に使ってしまうのは、さすがに散財しすぎですよね。身の丈でいいと思うので、その辺はざっくばらんに話してみたらどうですか?」

「わかりました」と言って帰ったものの、一度下がったゆうじのテンションは二度と上がることはなく、その1週間後には、ゆうじから、“交際終了”の連絡が来た。

「年収の高い男性と結婚したい」とセレブ婚を狙う女性の多くが、「デート代は男性がすべて払って当然」と思っている節がある。

自分の魅力を最大限に引き出すメイクやオシャレをしてデートに出向き、可愛らしい笑顔を作って無邪気に食事を楽しんでいれば、自分はセレブな男性から選ばれると勘違いしている。

しかし、年収の高い男性こそ、結婚する女性には質素で堅実なタイプを望んでいるような気がする。あるテレビのバラエティ番組で、人気のお笑い芸能人が妻との馴れ初めをこんなふうに話していた。

妻は、友人を介して知り合った一般女性。なぜ今の妻に惹かれたのか? という質問に、こんなことを言った。

「コロナ禍で会うこともできずに、彼女と同じテレビ番組を観ながら、リモート飲み会をしていたんですよ。そのときに(妻が)『半額のお惣菜をスーパーで買ってきた』って写真送ってきて、そういうのが『すごい』と思って」

芸能界や港区にいそうな派手な女性たちにはいないタイプ。“ギャップ萌え”だ。

もしこれが“スーパーで買った半額の惣菜”ではなく、“高級ワインとキャビア”の写真だったらどうだったか。おそらく「すごい」とは思っても、彼女を好きになる気持ちは芽生えなかっただろう。

セレブ実業家が求める妻とは?

私は雑誌のライター時代に、アイドル的な人気があったスポーツ選手を取材したことがある。そのときに夫人との馴れ初めを聞くと、こんなことを言っていた。

「それまで、女性との飲み会では男が払うし、女性たちに帰りのタクシー代を渡すのが当たり前だった。カミさんとも飲み会で知り合ったのだけれど、僕が帰りに店の外に出てタクシーを停めて、乗り込む彼女にタクシー代を渡そうとしたら、『自分の家に帰るのだから、タクシー代は自分で払います』と、受け取らなかった。それがすごく新鮮で、“この子に、もう一度会いたいな”と思ったんです」

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タレントや人気スポーツ選手、あるいはセレブな実業家の周りには、食事や飲み代、タクシー代は男性が払って当然と思っている容姿端麗な女性がたくさん集まってくる。

彼女たちは、夜な夜な男性のお金で派手に楽しく遊んでいる。だが、彼らはそうした女性たちを、“遊び相手”としては選んでも、“妻”には選ばないのではないだろうか。

本当にセレブ婚を望むのであれば、“華やかでお金のかかる女”であることをアピールするのは、逆効果だ。お金に対しては質素で堅実である自分を見せていく。それができる女性こそが、セレブな男性を射止めることができると筆者は思っている。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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