成功するために不可欠な「能力以外のある要素」 「続ける」「やり抜く」ために必要なTKKの法則
次は「K=簡単に」です。「続ける」ためには、簡単なのがベストです。
自分がダイエット中だったとしたら、どちらを選びますか?
B.体重計を目に付くところに置く。
Bのほうが、体重計に乗る頻度が増え、増減に目配りしやすいでしょう。
ダイエット中の私も、朝起きて、身支度する場所までの動線に体重計をセッティングしています。朝起きたら必ず通る場所なので、体重計に乗って計測するのが習慣化されました。
いかに「わざわざ」を減らすか、と考えていくといいでしょう。
少ないエネルギーでコスパよく、それが「K=簡単に」のねらいです。
ジョブズがいつも同じ服を着ている理由
スティーブ・ジョブズ氏や、フェイスブックを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ氏がプレゼンをしているときの服装を、意識して見たことはありますか。
そう、彼らはいつも同じ恰好。服を選んだり考えたりするのにかけるエネルギーや時間を無駄と考えていたからだそうです。
一つに決めれば、迷ったり、悩んだりする煩わしさから解放されますし、やり続けられます。
最後の「K」は、「効果を確認する」です。
私がかつて在籍していたリクルートでは、目標も人事評価もすべて「クォーター制」を採用していました。
クォーター制とは1年を4半期に分けて3カ月ごとに目標等を設定するもので、グーグルやメルカリをはじめ多くの企業で採用されています。
当時を振り返って感じるのは、在籍時の同僚や先輩に目標達成志向の方が多かったということです。
リクルートは営業1人ひとりに3カ月単位の営業目標が設定され、達成すると社内で表彰されました。
目標自体も具体的な数値で細分化して設定されていたので、自分自身で達成度を把握しやすいというメリットもありました。
3カ月ごとに、やったこととやり残したことの両方が評価されましたが、
「もっとできそうじゃん」
「次いけるねえ」
と、とてもポジティブな評価面談が行われていました。
こういった企業風土が、「絶対に達成できるし、達成します」と宣言できる目標達成志向の人材を育んだのだと感じています。
「効果を確認する」大切さの裏付けは、心理学でも、
・人は、自身の進捗を確認できる頻度が増せば増すほど、創造的な仕事の生産性を長期的に高めやすくなる。
・自分が取った行動に対する結果が見えるようになると、脳は「もっとやりたい」という気持ちを持つ。
といったことなどが実証されています。
こんなちょっとしたことが、続けることにつながるのです。
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