成功するために不可欠な「能力以外のある要素」 「続ける」「やり抜く」ために必要なTKKの法則

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目的がかないそうにないから、ダメだからと撤退するのではなく、八方塞がりな状態を「どうすれば」変えられるかと考え抜いて出した答えは、「とりあえず、お客さんになってうどん食べよう」でした。

多くの人は「1回の失敗」であきらめる

何度無視してもやって来る面倒くさい営業ではなく、純粋に一人の客としてうかがったので、ご主人には何のリスクもありません。

ご主人は私を普通に迎えてくれました。

完全無視されていたはずの私の話相手に、ほんの少しだけなってくれました。

そしてその後も、あきらめずに営業は続けました。

しばらく経ったある日、店に入った私の顔を見るなり、「伊庭さんには負けたわ」と、ご主人は苦笑いしながら話しかけてきたのです。

「取り引きしている業者があるから、あきらめてほしくて冷たくしてたんよ」

「普通は、二回くらいであきらめるのに……」と言い、求人広告を出していただける方向に話が進みました。

忘れたころに、当初の目的がポーンとかなったわけですね。

営業を成功させたいという思いはブレずに持ち、やり続けた。

何度も訪問するという行為を続けた結果、お相手の信頼を獲得するに至ったのです。

でも、どちらも努力や根性で続けたわけではなく、ちょっとした工夫と、「続ける」だけで目的が達成できたのです。

「ホントにこんなにうまくいくのかな?」と半信半疑の方もいらっしゃるかもしれませんね。

少し古いデータではありますが、こんな話があります。

成功哲学の提唱者であるナポレオン・ヒル氏は、男女3万人に「人は何回チャレンジしたらあきらめるか?」を調査しました。

何回であきらめると思いますか? あなたなら何回であきらめますか? 
回答結果は、平均で1回以下。つまり、多くの人が1回の失敗であきらめたり、挑戦する前にあきらめている、ということ。

人は意外とあきらめやすい存在なのです。

裏返していえば、あきらめずにやり続けることはそれだけでアドバンテージになります。

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