成功するために不可欠な「能力以外のある要素」 「続ける」「やり抜く」ために必要なTKKの法則

拡大
縮小

もっとも、「それができないから苦労している」という声があるのも承知しています。

「あの時、サボらなければ」

「誘惑に負けずに続けていれば」

ひょっとすると、自分の人生はもっとよい方向に変わっていたのではないだろうか、という後悔の念は、誰しもが持っていると思います。

心理学をベースにした「TKKの法則」

何度も挫折を経験して、そのうち「自分は生まれつき意志が弱いから、続けられないのは仕方がない」そう思い込んでしまうのも仕方がないことです。

しかし、私は断言します。

続けられないのは、意志の弱さや、あなたの性格に問題があるからではありません。

「続ける」ための方法を知らないだけなのです。

私は、心理学や経営学など国内外のさまざまな知見を研究し「やり抜く」ために必要な法則を発見しました。

それが「TKKの法則」です。

T → 楽しく
K → 簡単にする
K → 効果を確認する

という意味です。

TKKができれば、あきらめずに続けることを習慣化できます。

最初の「T」、「楽しく」を実践するためにまず重要なのが、「何のために」続けなくてはいけないのかを見直すことです。

ここで、ある逸話をご紹介します。

ひたすらレンガを積む仕事をしている3人の職人に「何のためにレンガを積んでいるのか」と問うたところ、3人は別々の答え方をしました。

職人A「親方から命じられてレンガを積んでいる」
職人B「レンガを積んで塀をこしらえている」
職人C「多くの人が祈りに来る教会を作っている」

AやBの答えであれば、飽きてしまっても仕方ありません。

しかし、Cのように俯瞰して自分の仕事の意義を見出せば、「続ける」ことが苦にならないでしょう。

他にも、「楽しく」する工夫はいろいろあるのですが、この記事ではまず一番大事な「何のために」を押さえていただければ、と思います。

次ページジョブズはなぜ同じ服を着ているのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT