就活「学歴フィルター」諦める前に知ってほしい事 大切なのは「IQ」「EQ」「就活力」という3つの川
2つめの川はEQです。これはアメリカ・イェール大学のピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が提唱した概念で、「自他の感情を認識し、それをコントロールする力」「他人を尊重し、共感し、配慮する能力」です。
サークル活動や学生団体、その他の集団行動をしてきた学生が得意な傾向にあります。選考では、面接での、「他人と協力して成し遂げたことは何ですか?」などの質問によって、企業は学生のEQを測ろうとしています。
このような質問に対して、多くの学生は、「学生団体のリーダーをしていた」「バイトで業務改善提案を店長に出して他の従業員を巻き込んで改革を行なった」などの実績をアピールしがちですが、大切なのはその「実績のすごさ」ではなく、「面接官と的確に対話ができているか」ということ。
面接官の質問の意図を汲み取り、配慮しながら、相手が答えてほしいことを話せるかどうかです。EQは、他者と協働するための人間力を見るための基準なのです。
「子ども」と「企業」がどの位置にいるのかを把握
そして、3つめの川が就活力――「就職活動をうまくこなす能力」です。
就活では、面接や履歴書、作文、業界研究や企業研究、自己分析、身だしなみやマナーなど、これまでの学生生活にはない課題に遭遇します。それらの課題をいかにうまくこなせるかの総合力が、就活力なのです。基本的には、一連の就活を難なく乗り越えられるかどうかでその力は測られますが、中には特殊な選考をする企業もあります。
以前聞いた事例ですと、一部の外資系の食品メーカーでは、最終面接の前に懇親会があり、そこでテーブルマナーが見られていたそうです。その会社では富裕層の方を相手にする仕事をしているからこそ、そういった素養のある人物を採用するとのこと。
社会人としての基礎をある程度、身につけておくことが求められているのです。
就活では、以上の3つに対して評価がなされ、その学生の合否が判断されています。
ですからまずは、先ほどの構造に当てはめながら「今、お子さんがどこに位置しているか」「目指す企業がどこに位置しているか」を考えてみてください。すると、「どうすればその企業からの内定を得られるか」が、おのずと見えてくるでしょう。
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