就活「学歴フィルター」諦める前に知ってほしい事 大切なのは「IQ」「EQ」「就活力」という3つの川

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グループ④。ここには、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学・京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学・工学院大学・芝浦工業大学・東京電機大学・東京都市大学など、偏差値55〜60程度の大学・学部が入ります。

そしてグループ⑤が、その他の大学・学部です(※グループ内の大学は順不同)。「なんだ、結局学歴じゃないか」と思われるかもしれませんね。はい、スタートは学歴です。就活において学生は、まず「学歴」でふるいにかけられます。

新卒採用において、「学歴フィルター(在籍する大学のランクで、就活の有利不利が変わること)」はいまだに存在しています。やはり、ランクの高い大学の学生のほうが、一流ホワイト企業の内定を取りやすいのです。

なぜ「学歴フィルター」が存在するのか

「近年は、『学歴だけを見て合否の判断をしてはいけない』『人物に対する総合評価を』という流れにあるのでは?」

という疑問は当然です。たしかに、会社説明会の応募枠における学歴差別がネット上で暴かれたことにより、企業は大っぴらに学歴で学生を振り分けることはしなくなりました。しかしそれでも、学歴フィルターは目に見えない形で存在しています。

その背景には、「自由競争化」があります。以前は「学歴フィルター」をかけなくても、求人票を限られた大学だけに送ったり、特定の大学の教授や研究室からの推薦を受け付けたりすることで、各企業は狙った大学の学生を採用していました。

しかし昨今は自由応募です。採用人数の100倍、200倍を超える応募書類のすべてに、限られた時間・人件費で、くまなく目を通すのは、現実問題として不可能でしょう。

もちろん、理想として、学歴に関係なく人物を見て評価すべきだというのは言うまでもありません。しかし現実には、決して少ないとはいえない企業が、学歴をはじめとする数カ所の記述だけを見て不採用通知を出しているのです。

次に、学生だけでなく、企業側のランクも紹介しましょう。こちらはシンプルに、上に行くほど規模が大きかったり有名だったり働きやすかったり……ということになります。逆に、下に行けば行くほどブラックだったり不安定だったりする可能性が高い、というわけです。

ここで断っておきますが、大学も企業も、上のランクであることがいいわけでもえらいわけでもありません。そして、上のランクにいくことが幸せであるとも限りません。

幸せというのは学歴や所得ではなく、自己決定に基づくものであるということは、独立行政法人経済産業研究所・西村和雄氏らの研究によって明らかになっています。

ただ、ランクが上にいくほど待遇や世間体がよい、ということはおおむね納得いただけるかと思います。

また、本稿の目的は「一流ホワイト企業を目指す」ことであると明記していますので、少しでも上のランクを目指すという前提で話を続けさせていただきます。

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