7000万円貯めた人の「ざっくり」貯金術 きまじめにやればやるほど貯まらない
実際に貯金生活に「80対20の法則」をはめ込むとどういうことになるのか。
私の経験から述べると、まず効果が確認できる大きなものに注目して、そこからアプローチします。食費節約の例でいえば、「勤務先での外食ランチを週1回お弁当に切り替える」、あるいは「家族全員のコンビニでの買い物を週1回まで削減する」といった、投入する労力に対して大きな効果が期待できる作戦にフォーカスします。
何キロも離れたスーパーを駆け回るような細かい節約はストップします。そうしてできた空き時間を、資格勉強、ほかの節約行動、休憩時間として使います。
完璧を目指さない貯金こそがうまくいく
貯金と聞くと条件反射的に「窮屈な生活になる」「つまらない人生になる」と考えてしまいがちです。けれども、生き金の貯金は、将来の自分の夢や生きていくうえでの選択肢を増やす強力な武器になります。
初めからうまく貯められなくてもいいし、貯金生活中であってもお金を使っていいと思います。我慢だらけの貯金生活は不幸です。お金は使ってこそ真の価値を発揮できるのです。
冒頭で述べたように、面倒なことが嫌いな人、お金を使いたいと思っている人こそ貯金の素質を持つ人だと私は考えています。貯金を始める前に企業ピラミッドに従い、お金をどう使うかを考えましょう。80対20の法則を意識して、100点を目指さずに細かいことは思い切って捨てて、窮屈な貯金生活を回避しましょう。そうすればきっと貯金はうまくいきます。
今回で東洋経済オンラインでの連載は終わりとなります。私は過去の記事で実際の収入や貯金額を公開しています。これらの記事を読んで、気分を害された方が少なからずおられるようです。デリケートなお金の話であるがゆえに、数字を創作せず真実の値を公開したほうがよいと判断してのことではありましたが、配慮が欠けていた点、たいへん申し訳なく思っています。
みなさんがうまく貯金でき、ひとつでも多くの夢をかなえられる人生を送れることを願っています。最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら