7000万円貯めた人の「ざっくり」貯金術  きまじめにやればやるほど貯まらない

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貯金というと多くの人が、「どうやって貯めるか」「どうやって稼ぐか」から考えがちです。しかし、その貯金ありきの発想では死に金を生んでしまいます。そうではなく、初めにどう使うのか(目的・夢)を考えるのです。出発点が自分にとっての有意義なお金の使い方であれば、貯めたお金は確実に生き金になります。

貯めたお金の先にある幸せをつかむには、お金の使い方を明確にしておく必要があります。苦労して死に金を貯めるくらいなら、今の自分にお金を使って、毎日を楽しく過ごしたほうが何倍も有意義なのですから。

貯金の目的「私の場合」

私の場合はというと、そう遠くない将来に沖縄に移住して暮らすという夢があり、それには1億円の原資が必要と判断しました。これが大きな意味でのお金の使い道です。

その目的を達成するために、貯めたお金の使い道として、資産運用をしています。貯めたお金を沖縄の生活費としてただ消費するのではなく、運用して定期的な収入を得る仕組みを作り、沖縄での収入基盤を整えようと考えています。

実際に、これまで貯めたお金は投資に使っています。これは7年前に本格的に貯金を開始した時点で決めていたことです。そして、今ではその資産運用により、沖縄での日々の生活に必要な金額の半分ほどの利益を出せています。もちろん、現在の利益は貯金を加速させる役割も担ってくれています。

“お金を貯める=我慢”と思い込み、窮屈な生活を懸命に続け、心と身体をすり減らしながら貯金している人がいます。しかし、それでは日々の生活の中の楽しみや健康など、大切なものを失っている可能性が高いのです。

もっと気楽に貯金生活を送っても大丈夫です。

何でもかんでも100%を目指すと、逆に時間がかかってしまい非効率です。食費を節約しようとして、10円安い卵を買うためだけに、30分も離れた先にある遠くのスーパーで買い物するのは正解でしょうか。往復1時間で10円の節約です。

時給10円の行動に時間を使うなら、コーヒーでも飲みながら好きな音楽を聴いて、貯金生活の活力を養ったほうが正しい生活の送り方だと思います。もしくは、新しい貯金の知識をネットや本で勉強する時間に当てたほうが、よっぽど有意義な時間の使い方ではないでしょうか。

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