7000万円貯めた人の「ざっくり」貯金術  きまじめにやればやるほど貯まらない

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何でも100%、100点を目指すと途端に息苦しくなります。なぜなら、ひとつのミスも許されないからです。そんな貯金生活は続きませんし、たとえ夢の実現のためでも、私はそんな生活を送りたいとは思いません。

80:20の法則で合理的な貯金に

ではどうするのがよいのかですが、「80対20の法則」を活用すると、貯金と時間の効率化を図ることができます。

80対20の法則とは全体の大部分を少数が生み出しているという経験則で、限られた時間でアウトプットを求められるコンサルタントが仕事をするうえで、つねに意識している法則です。

実はこの法則は、普段の生活で多くの人がすでに経験しています。

たとえばテスト勉強で考えてみましょう。テストで30点から50点を目指すのと、80点から100点を目指すのはどちらが大変でしょうか。同じ20点の獲得ですが両者には大きな差があり、80点からの20点アップのほうが圧倒的に必要な勉強時間が多くなります。

別の例として、掃除の場合で考えてみましょう。髪の毛1本、チリひとつないように掃除をするには、めちゃくちゃ時間と神経を使います。しかし実際には多少のホコリが残っていても、十分、衛生的に暮らせます。時間を費やして完璧を目指すより、ささっと、要領よく掃除をしたほうが合理的です。

次のイメージ図のように、100の効果を得るには100の時間が必要になりますが、80の効果を得るのには20の時間で済みます。

ここからもわかるように、完璧な貯金など目指してはいけません。根を詰めてまじめに取り組みすぎるのは、労力を無駄に消費しているだけです。

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