「アルケミスト」著者パウロ・コエーリョの仕事術 スランプを乗り越え書き続けるための秘訣とは

✎ 1〜 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ティム:ものを書くときに役立つアイデアをどのようにして得ているか?

パウロ:いつでも書くことばかりを考えすぎないこと。メモをとるのを忘れたっていい。大切なことだけ覚えておけばいいんだ。大切じゃないことはすぐに消えてしまう。

じっくり腰を落ち着けて書くときは、この除去や浄化のプロセスが働いて、重要な事柄だけが残る。

メモをとって情報に埋もれてしまう場合より、ずっと簡単に書くことができるだろう。

規律がなければ前には進めない

ティム:スランプに陥ったらどうやって抜け出すのか?

パウロ:方法は1つ。スランプに陥ったら、意欲が湧いてこなくても前に進む、と誓うこと。規律が必要なんだ。

本の半ばで、たとえそれがノンフィクションでも、どうやってストーリーを続けていいかわからなくなる。でも、「自分と闘うんだ。いいか、ここに座って、この岐路の行き先が見つかるまで離れない」と言い聞かせる。

巨神のツール 俺の生存戦略 富編
『巨神のツール 俺の生存戦略 富編』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

10分ですむかもしれないし、10時間かかるかもしれない。でも、規律がなければ前に進むことはできない。

(ティムから)本書で紹介した人の中には、もちろん私も含め、アン・ラモットの『ひとつずつ、ひとつずつ―「書く」ことで人は癒される』を読んで、信念の危機に陥ったときの命綱を見つけた人がいる。

ある友人が、原稿が進まずアドバンス(原稿料の前払い金)を出版社に返して、出版を辞退しようとしていた。

そこで私がアン・ラモットの本を貸してやると、彼は自信を取り戻すことができた。その後、彼の作品は、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに載った。

ティム:サポートしてくれるチームやリサーチャーはいますか?

パウロ:リサーチャーはいない。情報が多すぎると、自分も読者も退屈に感じてしまうだろう。

自分の知性や教養をひけらかすために本を書くのではない。自分の心や魂を表現して、あなたは「1人じゃないよ」とファンや読者に語りかける本を書きたい。

ティム・フェリス 起業家、作家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Tim Ferriss

米国の起業家、エンジェル投資家、作家、ポッドキャスター、ライフスタイル研究の第一人者。ファスト・カンパニー誌の「世界で最も革新的な人物」、フォーチュン誌の「40歳以下の影響力ある40人」、CNN の「テクノロジー分野における地球有数のエンジェル投資家の一人」などに選出される。

これまでに刊行した5冊の本はいずれもニューヨークタイムズベストセラーやウォール・ストリート・ジャーナルベストセラーリストで1位となり、『The 4-Hour Workweek』(邦訳『「週4時間」だけ働く。』)は35カ国で翻訳されている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事