世論が動く!あの署名サイトが力を持つ理由 昨年の都議会ヤジ問題でも脚光

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もうひとつ、ジャーナリストにとってChange.orgが役立つのは、ある事象に対する人々の関心の程度をリアルタイムで知ることができる、ということです。何か大きな事件が起きた後、メディアは集中して報道を行いますが、しばらくすると、別の話題に関心を移してしまい「その後、結局どうなったのか」わからないことも多いです。

Change.orgを使うと、署名数がどんどん増えていく様子がわかりますから、「この話題はまだ人々の関心があるな」とか「その後について取材してみよう」と、判断する手掛かりになるはずです。

――COOとして、どんな目標を持っていますか?

世界中の人が変えたいことがあるときに、Change.orgを使ってくれたらいいなと思っています。現在、Decision Makerというツールを用意していて、そこでキャンペーンについて政治家や企業(キャンペーンの宛先になっている人)が反応できるようにしています。

米国では珍しい、4カ月もの「有給」の育児休暇!

――社会変革を目指す企業として、Change.orgは自社の従業員の仕事と家庭生活の両立を支援していると聞きました。

多様な人材と、それに合わせた働き方がある

働くのにベストな企業でありたいと思っています。私自身、海外出張が多い仕事ですが、今回は家族を連れてきましたし、普段も「仕事中でも母親」だと思っています。また「家庭にいるときも経営者」だと思っています。ワーク・ライフ・バランスというより、ワーク・ライフ・マッシュアップ(混ぜ合わせる)が理想ですね。

実際、いろいろな国の人とスカイプで会議をすると、赤ちゃんを抱っこして参加している人が当たり前のようにいる、という状況です。

そういう中で、会社としては、18週間(約4カ月半)の有給の育児休業制度を設けています。特徴は、100%給与を支払うこと。そして、女性だけでなく男性も取れること、同性婚のカップルや養子を迎える際も取れることです。

育児に関して、男性も女性と同じように休みを取るようになれば、女性への偏見はなくなっていくでしょう。こういう取り組みは社会を変えるために必要だと思います。

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