では、CM1はその価格に見合う商品なのだろうか。筆者は欧州発売時に入手してからというもの、ほぼ毎日のようにこの製品を使っているが、改めて感じるのは”常に高性能なカメラを手にしている”ことの良さだ。高性能なカメラを所有しているからといっても、素晴らしい写真が撮影できるとは限らない。
どのような写真が撮影できるかは、あくまでも使い手側のセンスにかかっている。あえて”腕”と言わずに”センス”と書いているのは、近年のカメラが高性能化し、センスさえあれば誰でも良い写真が撮影できるようになっているからだ。
と、このように話していたのは、アート系の知人カメラマンなのだが、CM1最大の長所は、充分に高い画質と表現力の幅を持つカメラを常に携帯し、いつでも通信で写真共有サービスやSNSにアップロードしたり、撮影写真をクラウド型ストレージと同期させておくことが可能なことだ。
なぜスマートフォン機能があるのか
CM1は確かに電話端末としても利用可能であり(実際、通話に使ったこともある)、スマートフォン端末としてAndroidアプリを使ったりもしているが、それは本質ではない。カメラが最新のクラウド型サービスと一体化していることが、CM1に他のカメラとは異なるキャラクターを与えている。 例えばOffice365ユーザーならば、誰もが1テラバイト以上の容量を、One Drive状で与えられている。マイクロソフトは近い将来、One Drive一定の上限を設けない方針を示しているが、そうなれば撮影した写真はOneDriveに自動アップロードし放題となる。
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