堀江貴文「1つの専門性を磨き続ける人が危険な訳」 「かけ算」こそ凡人が勝てる唯一のキャリア戦略
なぜなら、その人の周りで働いている人たちも「100人に1人の営業マン」「100人に1人のドライバー」だからである。
そのなかで、さらにトップ1%を目指そうとすれば、相当の才能と努力が必要になる。ここでひたすら「たし算」の道を進もうとするのは、はっきり言って「悪手」である。
藤原さんがそこで勧めているのが、それとは別の2つの分野でも「100人の1人の人材」になるということだ。つまり、合計3分野での専門性を身につけるわけである。
これを実践すれば、「分野Aで100人に1人」×「分野Bで100人に1人」×「分野Cで100人に1人」というかけ算によって、だれでも「100万人に1人の人材」になることができる。
これはまさしく「オンリーワン」の人材だと言っていいだろう。
凡人には凡人の戦い方で
かつては、なんらかの1つの分野を極めて、その頂点に立ったスペシャリストが注目や信頼を集めていた。
しかし、現代において影響力を持っているのは、藤原さんが言うように、複数の分野で「そこそこのレベル」の専門性を身につけ、それをかけ算することによって価値を生み出している人である。
逆に、そうしたかけ算の発想を持てない人は、積み上げた努力のわりに、なかなか人々の信用を集められずに苦しんでいるのである。
もちろん、かけ算の「項」は3つ以上であってもいい。
ぼくのように、かけ合わせる分野をどんどん増やしたっていいのだ。
もしあなたが「自分にはかけがえのない特別な才能がある」と確信しているのなら、そのまま努力をすればいい。
しかし、もしそうでないのだとすれば、「凡人こそコツコツ努力」という俗説にダマされてはいけない。むしろ、凡人こそ、節操なくいろんなことに手を出しまくるべきなのだ。
そうやって「かけ算」を繰り返していくことだけが、ぼくたちが天才に太刀打ちできる唯一の手段なのだから。
専門性は1つでなくていい。節操なくいろんな分野に手を出そう。
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