堀江貴文「お金より信用のほうが大事であるワケ」 僕が「信用の亡者」になった深い理由
信用とは「他者からの評価」
信用とは、ひと言で言うと「他者からの評価」である。
「あの人ならこれを任せられる」「あいつはこれくらいやってくれるはずだ」というポジティブな評価こそが、信用の最も本質的な要素だ。
ここから言えることは2つある。
1つは、信用は「相手がいてこそ成り立つ」社会的な概念だということだ。
自分以外のだれもいない世界があるとすれば、そこには信用というものが存在し得ない。
自分以外のだれかがいるからこそ、「あの人は信用できるだろうか」とか「なぜあの人は俺を信じてくれないんだ!」といった感情が生まれる。
もう1つは、あくまでも信用は「人による評価」に基づいているということだ。
だから、Aさんが上司から信用されていて、「君にならこのプロジェクトを任せられる!」と言われたとしても、実際にAさんがそのプロジェクトを成功させられるかはわからないし、そのための十分な能力があるとも限らない。
あくまでも上司が勝手に「Aさんは信用できる人物だ」という評価=価値判断を下しているにすぎない。
この基本的な2つのポイントを押さえると、信用は「資産」としての性格を持っていることがわかる。
これは、資産の代表格である金融資産のことを考えてみれば、イメージしやすいはずだ。現金の価値は、社会のなかでの経済活動に支えられている。また、たとえば「株式」の価格なども、投資家たちの評価によって決まっている。
すごく大まかな言い方をするなら「信用はお金に似ている」のである。
だから、信用がある人は、評価してくれる人たちから支援を受けることができる。
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