堀江貴文「お金より信用のほうが大事であるワケ」 僕が「信用の亡者」になった深い理由

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支援の内容はさまざまだ。労働力かもしれないし、情報かもしれない。経験や知識の場合もあるし、金銭かもしれない。他者から信用されればされるほど、自分が何かやろうと思ったときに、こうした支援を手厚く受けることができる。

信用があれば、やりたいことができる可能性が高くなる。何かに挑戦して、成功する確率が高くなる。新しい世界が開ける。ひと言で言うと、楽しく充実した人生を送ることができるというわけだ。逆に信用がなければ、そうした人生を送ることが難しくなる。

そして大事なのは、信用こそが「最も貴重な資産」だということだ。これに比べれば、現金や株式、仮想通貨といった金融資産など、とるに足りない。

いまだに「堀江はカネの亡者だ」といったことを言う人がいるが、これはまったくの誤解だ。

これまでぼくは、お金を増やすために何かをしたことはない。むしろ、いつも考えているのは、いかにして信用を増やすかである。

だから、もし「堀江は信用の亡者だ」と言われれば、それは否定しようがない事実である。

信用こそが「カギ」

なぜぼくが信用にそこまでこだわるかと言えば、それはやりたいことがたくさんあるからだ。

人は社会的動物である。1人では、あまりたいしたことはできない。何かを手に入れるためには、何かを成し遂げるためには、できるだけ多くの人から協力を得られるに越したことはない。

そのためには、より早く、より多くの信用を手に入れることがカギとなる。

お金はいくら増やしても、幸せになれるとは限らないし、トラブルを生んだりすることもある。なかには、かえって不幸になる人もいるくらいだ。

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だが、信用はどれだけ増えても困ることがない。信用を集めれば集めるほど、間違いなくいろんなことが思いどおりになるし、そのせいで人生が狂ってしまうなんてこともない。

お金や知識が不足していても、信用があればなんとかなる。

だが逆はない。ほかのすべてを持ち合わせていても、信用がなければ、何かを成し遂げることは難しいし、たとえ成し遂げたとしても、小さな成功しか得られない。

仕事でも人生でも、とにかく追い求めるべきものは「信用」である。

いかにして、他者からのポジティブな評価を獲得し、「あの人なら間違いない」と思ってもらえる状態をつくるかである。

貪欲に集めるなら、「金融資産」ではなく「信用資産」である。

信用さえあれば、あとからすべてがついてくる。 

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