売上3.5倍に「すかいらーく」そば専門店の正体 埼玉県白岡市「ステーキガスト」からの業態転換

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すかいらーくホールディングスが初のそば業態として2023年1月18日にオープンした「八郎そば」。「ステーキガスト」からの業態転換だ(撮影:風間仁一郎)
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コロナ禍はさまざまな業界にとり打撃となったが、逆にチャンスと捉えて、変革のきっかけにする企業もある。

その一つがすかいらーくグループだ。

他のファミレスと同様、全国約3200店舗あった同グループの店舗も、2023年3月末時点で2979店と、コロナ前に比べ200店舗以上減少している。一方で立地に合わせたブランドへの業態変換を活発に行ってきており、2021年には73店舗、2022年には17店舗の業態転換を果たした。

すかいらーくが、なぜ「そば」専門店?

2023年1月には、初のそば専門店「八郎そば」を新ブランドとしてオープン。埼玉県白岡市のロードサイド店「ステーキガスト」からの業態転換で、売り上げは前店比3.5倍を記録しているそうだ。

すかいらーくといえば、「ガスト」や「ジョナサン」といったいわば典型的なファミレスのイメージが強い。実際、グループの展開するブランドの中で店舗数がもっとも多いのがガストで、約1300店舗ある。

「そのすかいらーくが、なぜそば専門店を?」と不思議に思う人は多いだろう。

しかし実のところ、同グループが「そば」を始めるのは必然であり、また唐突に思える新業態開発は、「お家芸」ともいえる同グループの伝統的なやり方なのだ。

今回は白岡市の新店舗を訪ね定番メニューを味わうとともに、同グループにおける業態転換戦略について聞いた。

新店がオープンした立地は最寄り駅からは車で10分程度ながら、高速道路のインターからほど近いロードサイド。そこで車を使うワーカーをターゲットに据え「今日は旨いめしを腹いっぱい食べたい」をコンセプトに、手軽に食べられるそばのほか、肉や鉄板焼きなどガッツリ系のメニューも豊富に揃えた。

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