JINSの売れ筋に見た「仕事用メガネ」の最新潮流 PC作業で疲れないタイプ、2wayを愛用する人も

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さまざまなメガネを提案してきたジンズは、昨年8月、2015年以来7年ぶりに定番商品を全面リニューアルした。その意図を岡田さんがこう説明する。

「当社のメイン顧客である20代~30代の方を中心に商品展開してきましたが、似たようなデザインが多くなり、店舗からは『実際に来店される幅広い世代のニーズに応えられていない』という声もありました。そこで10代からシニアの方までターゲットを定めて見直したのです。新たに訴求した『JINS クラシック』は好評で、一度離れたお客さまが戻ってこられたケースも見られます」

コロナ禍以降、「ファッションに気合いを入れなくなった」という声も聞いてきたが、ビジネス街や観光地での人流の戻りもあり、少し意識も変わってきたようだ。

「取引先企業の訪問や内勤日など、1日のスケジュールに合わせて着る服も選び、洋服との親和性も考えてメガネを選んでいます」(40代の男性)

こうしたこだわり派の人もいる。

視力矯正用(器具)としての役割から身近な小物となり、時に個性を表現する存在となったメガネ――。最近はオンライン販売も伸びているが、実際の着け心地、かけた雰囲気を細かく知りたい人は、店舗で実体験したほうがよさそうだ。

高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント

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たかい なおゆき / Naoyuki Takai

学生時代から在京スポーツ紙に連載を始める。卒業後、日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆・講演多数。近著に『なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?』(プレジデント社)がある。

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