男性は産後うつに気づかず、症状を悪化させることも
出産を経験していないのに産後うつ。言葉には矛盾がありますが、男性にも産後うつはあります。最近は両親学級などで、「産後に調子が悪くなったら相談してください」と、男性にも呼びかけることがふえています。男性は、まさか自分が産後うつだとは思わず、症状を悪化させてしまうこともあります。
なんだか調子が悪いと思ったら、ここ1カ月くらいを振り返ってみて、「気分が沈んだり憂うつな気持ちになったりすることがよくあった」「ものごとに興味がわかない、心から楽しめない感じがよくあった」の2つの項目をチェックしてみてください。
どちらか、あるいは両方「はい」なら、うつの可能性があります。
育児に熱心なイクメンのお父さんで産後うつになってしまうかたも多いです。お父さんも無理せず、セルフケアが大切です。
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たちばな よしゆき / Yoshiyuki Tachibana
国立成育医療研究センター こころの診療部乳幼児メンタルヘルス診療科 診療部長。信州大学医学部周産期のこころの医学講座 特任教授(併任)。産後うつをはじめとした妊産婦のこころの診療を行っている。周産期のこころの問題は妊産婦の誰もが持ちうるものであるということを社会全体が知り、すべての親子に寄りそうような世の中になることを願いつつ、地域母子保健活動に従事している。
細川 モモ
予防医療コンサルタント、一般社団法人ラブテリ代表理事
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ほそかわ もも / Momo Hosokawa
両親のがん闘病を機に予防医療を志し、渡米後に最先端の栄養学に出合う。栄養アドバイザーの資格を取得したのち、2009年に医師・博士・管理栄養士など13種の専門家が所属する「ラブテリトーキョー&ニューヨーク」を発足。母子の健康向上を活動目的とし、食と母子の健康に関する共同研究を数多く手掛けている。近著に『成功する子は食べ物が9割』(主婦の友社)。
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