超協力的な「34歳父親」が"産後うつ"になった原因 女性より遅い「産後3~6カ月」の発症が最も多い

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男性の産後うつの発症率は、女性と同じ程度ではないかと考えられています。実に10人に1人の割合で、うつに苦しむ父親がいるんですね。

女性と違うのは発症時期。最も多いのは産後3~6カ月で、女性に比べると時期が後ろにずれています。そろそろ赤ちゃんとの暮らしに慣れてくるころに、ガクンと気持ちが落ちてしまうのです(*日本人男性における周産期うつ病の有病率:メタ解析(Tokumitsu K, et al. Ann Gen Psychiatry. 2020;19:65)。

精神科にはときどき産後うつの男性が来ますが、どうも「イクメンすぎるパパ」が多いように思われます。母親はわりとおおらかで、家事もちょこちょこ手抜きする。

父親のほうが一生懸命で、頑張りすぎて疲れちゃうというパタ—ン。男性は自分で病院に来ることはまずなくて、多くは妻や周囲が心配して連れてきます。夫婦で産後うつを発症しているケースでもまず妻が受診して、「実は夫も……」と相談されることが多いのです。頑張りすぎる男性は、なかなか病気を認めることができないのかもしれません。

パパが産後うつに!?

『マンガでわかる! 産後うつ?と思ったら読む本』立花良之・細川モモ(監修)あらい ぴろよ(イラスト)/主婦の友社
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