超協力的な「34歳父親」が"産後うつ"になった原因 女性より遅い「産後3~6カ月」の発症が最も多い

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実は男性にも産後うつがあるんです[『マンガでわかる! 産後うつ?と思ったら読む本』立花良之・細川モモ(監修)あらい ぴろよ (イラスト)/主婦の友社]
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「産後うつ」は、調査によって数字にばらつきはありますが、10人に1人以上がかかるといわれています。さらに、コロナ禍で、産後うつの女性の数が以前の倍以上になっている可能性がある、との深刻な調査報告が出されたことも。
実は「産後うつ」、女性だけがかかるものと思われがちですが、男性も無関係ではありません。男性の産後うつの発症率は、女性と同じ程度ではないかと考えられているそうです。『マンガでわかる! 産後うつ?と思ったら読む本』より一部抜粋し再構成のうえ、産後うつになった34歳男性のお話をお届けします。

暮らしが変わり、男性もストレスをかかえています

父親の産後うつ? なんだかピンとこないかもしれませんが、実は男性にも産後うつがあるんです。暮らしの大きな変化の中でストレスが重なり、うつになるのではないかと考えられています。

女性は10カ月間、赤ちゃんを自分の体内で育み、その間に母親になることへの覚悟もできてきます。けれども男性は、実際に赤ちゃんを抱っこして初めて「父親になったんだ」と実感をもつ人が多いもの。女性から遅れること10カ月、なかなか気持ちがついていきません。

夫婦関係が変わり、子ども中心の暮らしになることへも、うまく順応できなかったりします。夜中に赤ちゃんの泣き声で目が覚め、新米ママと同じように睡眠不足になる人もいるでしょう。それでも朝になれば疲れた体と心に気合いを入れて、今日1日の仕事を乗り切らなければなりません。

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