「アイドルであれば誰しもが武道館を目指す」。いつの頃からか売れるために頑張っているアイドルの目標は「武道館」というイメージが定着した。アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』、いわゆる「推し武道」がヒットした影響もあるだろう。
確かに武道館という場所は「売れた」と実感するにはわかりやすい場所である。しかし、アイドルにとって武道館だけが目標なのだろうか。
アイドル激戦区と言われる福岡の人気ご当地アイドルとしてデビューし今、東京でTJ(トーンジュエル)、ソロアイドルとして活躍する彩瀬千聖(あやせちひろ)に話を聞いた。
目標は「武道館」ではなく「台湾を中心としたグローバルな戦略」。その先に見据えるものとは何なのか。
*この記事の後編:「毎日10-20km走る」アイドルの凄すぎる肉体作り
「武道館ですか? 正直考えたことないです」
「音律寶石」として台湾でも人気を誇るアイドルユニットTJ(トーンジュエル)※以下TJ。日本のみならず台湾と海外に活動の幅を広げ、グローバルな活動を展開している。
そんなTJの人気メンバー彩瀬千聖。取材にあたり、彩瀬に「武道館を目標にしているのか」とふと聞いてみた。
「武道館ですか? うーん、正直考えたことないですね。それよりも台湾のお客さんの前で早くライブしたいですし、目の前のファンの方に楽しんでもらいたいです!」
アイドルであれば誰しもが武道館を目指す、そんな世間のイメージに対して、決してそれだけではないと彩瀬は言う。
それは、彼女が歩んできたアイドル人生とアイドルとしての姿勢に起因する。
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