「ダイニングテーブル上」に物を置く家がダメな訳 「家を散らかさない人」がやっている4つのこと

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ダイニングテーブルの上はいつも更地にする。百歩譲って、ほかが散らかっていても、ダイニングテーブルの上だけは更地にして、家族みんなが気持ちよく食事ができるスペースを確保しておく。

そうすれば、ダイニングテーブルの上の更地を見て、ほかの場所も片づけようという意欲が湧いてくるはずです。ダイニングテーブルの上の更地は、「家を片づけよう」と決めた決意の象徴的存在と位置づけておきましょう。

「枠の概念」に合わせた買い物をする

④ 買った先のことを考える

ただ欲しいからと、欲望にまかせて物を買っていれば、物は際限なく増えていきます。どんなに素晴らしい仕組みを考えても、収納の容量をオーバーしてしまえば、物ははみ出して、散らかるしかありません。

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本当は「枠の概念」が欲しいのですが、物を捨てられない人、片づけが苦手な人は「枠の概念」がない人が多いのです。「枠の概念」とは、このスペース=この枠に入る量はこれぐらいと認識しておく考え方のことです。

クローゼットに入る服の最大容量が10着だとすると、11着目は買わない。どうしても新しくもう1着欲しいときは、クローゼットの中の1着を処分して、枠からはみ出さないようにする、という考え方です。片づけられない人の特徴として、物の量が多いことが挙げられます。そのうえ、「枠の概念」がないので、買ってきてから物の置き場所に困ってしまう。

それを防ぐには、ぜひ買った先のことを考える習慣を身につけてください。「得だから」「安いから」「かわいいから」「ただでもらえるから」など、安易な理由で物を買ったり、もらったりしないことです。

古堅 純子 幸せ住空間セラピスト

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ふるかた じゅんこ / Junko Furukata

1998年老舗の家事支援サービスに入社。20年以上、現場第一主義を貫き、顧客のもとへ通っている。5000軒以上のお宅に伺いサービスを重ね、独自の古堅式メソッド「景色を変える片づけ」を確立。個人宅や企業内での整理収納コンサルティング、収納サービスを提供する傍ら、これまでの経験を生かして家事効率化支援事業を展開。著書累計は65万部を超える。テレビ・ラジオ・雑誌などメディア取材協力も多数。快適な住空間を構築するコツやノウハウ満載のYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、登録者数18万人超。2023年2月時点の総再生回数が5400万回を超えた。

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