また、西岡さんによると、日本料理店以外にもう1つ、おすすめの就労先があるといいます。それが「リゾート地」。学生ビザでも長期休暇中はフルタイムでの就労が可能なため、その間リゾートホテルなどに住み込みで働いて、まとめて稼ぐのです。
住み込みなら職住近接で働きやすく、残業や夜間勤務などを狙えば、手当が大きいのも魅力。住居費や食費などの生活費も抑えられて、効率よく稼ぐことが可能です。西岡さんの知る例では、半年で150万円を貯金した強者もいたそうで、最初に支払った留学費用を全額稼いで取り戻した人もいるといいます。
「稼げる」以外にも魅力満載
今回は「稼げる」という側面からカナダ留学をお伝えしましたが、カナダ留学を選ぶ人がその理由として語る魅力は、「クセがなく聞き取りやすい英語」と「住みやすさ」です。
学生時代にカルガリーでの交換留学を経験し、10年後にワーキングホリデーでカナダに戻ってきた久永麻里子さん(31)は、「外国語大学時代にいろいろな国の英語に触れましたが、断然カナダ人の英語が聞き取りやすく、こんなふうに話せるようになりたいと思って交換留学先をカナダに決めました。治安がよく、物価や税金が安いカルガリーは、勉強も生活もしやすく、また戻ってきました」と話します。
このようにカナダに戻ってくる人、ビザを切り替えて滞在期間を延長する人が多いことからも、その住みやすさが推して知れます。
弱者やマイノリティに優しい寛容な国民性、都会と山や海や湖など豊かな自然が近接している点、アウトドアやスポーツが盛んな点も好きな人には魅力でしょう。移民の受け入れに積極的で、留学後の就職や永住権など、「留学のその先」の道が見えるのも、カナダが多くの留学生をひきつける要因です。
カナダ移民局の統計によると、学生ビザでカナダに滞在する日本人は2022年末時点で10945人。それ以外にワーキングホリデービザによる渡航者が年間約6500人。ビザが不要な半年未満の短期留学生はこの数に含まれません。すでに多くの人たちがカナダ留学から新たな道を歩み始めています。
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