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ビジネス #肉おじさんのマル秘肉事情

日本の「卵不足」語られていないその不都合な理由 時代遅れな生産・消費体制が招いた品不足

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「CSA=地域支援型農業」と言われる仕組みがあります。これは、農家と直接契約をして定期購入することです。持続可能な食料生産を実現するための仕組みとして、アメリカやヨーロッパなどで普及していますが、日本ではあまり知られてはいません。

消費者と生産者が連携し、前払いシステムを導入することで、生産者は販売予測、計画を立てられる一方、消費者はお気に入りの生産物が入手できます。生産者と消費者が経営リスクを共有し、信頼に基づく対等な関係によって成立するものです。CSAでは、食材を購入するだけでなく、農業体験ができたり、生産者との直接交流もできるという特徴もあります。

「推し生産者」を見つけよう

今の卵不足もこのシステムを活用したり、あるいは、指定農家から購入している消費者、業者においてはあまり影響がないようです。例えば、餌にこだわり、鶏の品種も厳選した平飼い卵の「昔たまご」を生産する「Ark館ヶ森」(岩手県)では、10個702円という価格で安定して販売されています。

日本の養鶏は、外国鶏を飼育し、 外国の飼料を与えて生産されたものが実は多く、「本当に国産と言えるのか」という疑問もありますが、これに向き合って日本のお米、飼料米で育てた卵を生産しているのが、「利助のたまご」(滋賀県)です。

こちらの卵も価格は少し高めですが、不足なく販売されており、それどころか需要が増えていると言います。「今は、生産が効率的という事に大きなウェートが置かれていますが、今後はその意識を改め、卵価が原価とみあったものになれば農家の経営も持続可能になります。それが飼育方法の改善にもつながると思います」と、利助のたまごの中村耕さんは話します。

ちなみに「格之進」で使用している野田の塩と門崎めだか米は、CSAを採用し定期購買しているので、たとえ不作の時でも確実に契約した量は確保できています。養鶏だけでなく、牛や豚なども、国産飼料で飼育する生産者も増え始めています。

今回の卵高騰は、もう少し生産の現場の現実を知り、考え、そして、おいしい食材を得るためにも、「お気に入りの生産者=推し生産者」を見つける“推し活”のいい機会になるかもしれません。

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