「第2次森保ジャパン」2026年、誰が残っているか 選外の古橋亨梧、旗手怜央にもチャンスあり

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サッカー 日本代表
全体練習でリラックスした様子のサッカー日本代表(筆者撮影)

ワールドベースボールクラシック(WBC)で侍ジャパンが世界一に輝いた後はサッカー日本代表だ。2022年カタールワールドカップ(W杯)でドイツ・スペインの両強豪国を撃破し、日本中を熱狂させた森保ジャパンが新体制へ移行し、今日24日に初陣・ウルグアイ戦(東京・国立)を迎える。森保一監督が続投し、1998年フランスW杯の10番・名波浩コーチ、ザックジャパン時代のFW前田遼一コーチという新たなスタッフも加わり、2026年北中米W杯に向けての重要な一歩を踏み出す。

今回のメンバー26人はカタール組が15人、それ以外が11人。カタール組は長友佑都(FC東京)、吉田麻也(シャルケ)ら代表100試合以上の30代ベテラン勢が相次いで外れ、チーム最年長は31歳のシュミット・ダニエル(シントトロイデン)。30代は遠藤航(シュツットガルト)と伊東純也(スタッド・ランス)を含む3人だけで、大半が20代というフレッシュな陣容だ。

DF陣最年長の26歳・板倉滉(ボルシアMG)は「26で最年長かと思ったのが正直な気持ち」と驚きを隠せない様子だった。が、吉田ら経験豊富な面々が選外となり、右ひざ負傷で手術を余儀なくされている冨安健洋(アーセナル)も不在の今、カタールで主力だった彼がリードすべき。強い自覚を持って守備陣をまとめていくことが肝要だ。

三苫 サッカー 日本代表
W杯後もクラブで活躍している三笘薫選手(中央)と鎌田大地選手(右)(筆者撮影)

森保一監督も「カタールに行った20代の選手がもう1回W杯に行ける」と前向きに話しており、2026年北中米W杯は板倉、三笘薫(ブライトン)、堂安律(フライブルク)、田中碧(デュッセルドルフ)、久保建英(レアル・ソシエダ)らを軸に据える構えだ。

今季欧州では、最高峰のイングランドで公式戦9得点5アシストという目覚ましい活躍を見せる三笘を筆頭に、ドイツで公式戦13得点4アシストの鎌田大地(フランクフルト)、フランス1部で5得点5アシストの伊東、ベルギー1部・14得点の上田綺世(セルクル・ブルージュ)とカタール組が目に見える数字を残している。森保監督も「彼らがそのまま順調に成長して3年後を迎えてくれれば、次こそは悲願の8強を達成できる」という思惑があるのだろう。

しかしながら、4年サイクルのW杯というのは、シナリオ通りに物事が運ばないことが多々ある。アルベルト・ザッケローニ監督が率いて史上最強と言われた2014年ブラジルW杯がまさにそうだった。

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