「第2次森保ジャパン」2026年、誰が残っているか 選外の古橋亨梧、旗手怜央にもチャンスあり
一方で、遠藤や伊藤洋輝が在籍するシュツットガルト、浅野拓磨が在籍するボーフムのように国内リーグで残留争いに巻き込まれている選手もいる。「代表選手にはできるだけ上位リーグでコンスタントに試合に出ていてほしい」と要望する森保監督にしてみれば、キャプテン候補の遠藤がドイツ2部というのは絶対に回避してほしいはず。そういう選手が今後3年間に出ないことを祈るしかない。
上記の2010年→2014年を見ても、2010年10月の初陣・アルゼンチン戦(埼玉)の23人中、ブラジルに行ったのは13人。初期の常連組だった中村憲剛(JFAロールモデルコーチ)や前田遼一、駒野友一(広島スクールコーチ)らは最終的には落選を余儀なくされた。それだけ生き残りの道は険しいということ。逆に言えば、呼ばれていないメンバーにもチャンスはあるということだ。
チームと代表で求められる役割に違い
今回、選外になった中で特に物議を醸している古橋亨梧、旗手怜央(セルティック)にも再浮上の機会がないわけではないだろう。森保監督が15日のメンバー発表時に「リーグレベル」という言葉を口にしたことから、スコットランドメディアが猛反発しているようだが、決して「スコットランドだからレベルが低い」という意味ではないだろう。
同リーグはセルティックとグラスゴー・レンジャーズの2強が突出しており、セルティックは大半の試合で圧倒的にボールを保持できる。となれば、古橋はつねに前向きでプレーできるし、ゴールチャンスも自ずから増える。今季の彼が公式戦26得点という驚異的な数字を叩き出しているのも、リーグ特性による部分が大なのだ。
けれども、代表のFWは得点だけでなく、前線で起点を作ったり、前線からハードワークをするなど多彩な役割が求められる。今のところ古橋は「そのタイプに合わない」という判断を下されているのではないか。
旗手にしても、クラブでは4-3-3のインサイドハーフが主戦場。代表のこの位置には田中碧や守田英正(スポルティング・リスボン)、鎌田など他の人材がいる。カタールを経験し、代表実績で秀でる彼らを上回る何かを旗手が示さなければ、代表入りは難しいということになるのだ。
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