東大生が実践「計算力爆上がり」面白ゲームの正体 親子で一緒に取り組んでほしい「メイク10」

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相手は子どもとはいえ、侮ることはできません。僕も計算は遅いほうではないですが、負けてしまうこともあるほどです。子どもの熱中したときの集中力と爆発力のすさまじさを感じさせられます。

いったいなぜこのゲームは子どものためになるのか。それは、子どもに数に慣れ親しんでもらうことができるからです。

算数と数学は密接に関係している

実は、算数は数学とこれ以上ないほど密接に関係しています。具体的には、数学ができない子は、大体の場合算数がまったくできていないのです。これは高校生以上でも同じで、数学が苦手という人は、とにかく単純な計算が遅くて不正確な場合が多い。

どうして算数が苦手だと数学も苦手になってしまうのか。それは、計算力に秘密があります。1つの計算にどれだけの時間をかけるかで、それ以外のことを考えるためのリソースが決定されるのです。

もちろん年度にもよりますが、ある年の東大の文系数学では700回以上の四則演算を要求されたといいます。仮に1回の計算に5秒もかけてしまっていては、単純な計算だけで1時間もかかることに。これでは他のことを考える余裕なんてありません。

「12×3は?」といわれたら、条件反射で「36!!」と即答できるようでなければ、まともに数学を答えられる段階にないのです。

もちろん、一瞬で計算して答えを導き出すなんて、計算機のような真似は僕らにもできません。ですが、東大生のほとんどは「12×12の答え」「216を素因数分解した答え」「2の10乗の答え」くらいなら1秒とかからずに即答できます。それではどうして「12×12の答え」「216を素因数分解した答え」「2の10乗の答え」を一瞬で導き出すことができるのか。

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