すべての小規模ファンドがこの戦略をとるわけではない。ちまたには多くのエンジェル投資家やシード投資家がおり、投資金額は少ないが、彼らも本塁打率で勝負している。
よって、パートナー候補がどんな中心戦略を持つかは、あらかじめ必ず理解しておくことが肝心だ。また、銀行からの負債による資金調達も、このような状況での1つの資金源の可能性としてある。
VCの課すルールの下でプレーしたいかも考える
端的に言えば、どんな場合でも資金源としてVCがふさわしいわけではない。あなたのビジネスにふさわしいツールではないかもしれないのだ。
それはどういうことなのだろうか?
VCも人間であり、彼らのために作られたインセンティブに反応するということだ。そのインセンティブとは要するに(金銭的なインセンティブに要約すれば)、次のようなものだ。
これが、VCのライフサイクルだ。
また、たとえあなたのビジネスが(最終的な市場規模やその他要因から)VCにふさわしいとしても、あなたはVCが課したルールの下でプレーしたいのかどうか、自分で判断する必要がある。
そのルールとは、VCに自社株を分配し、取締役会の支配権やガバナンスをVCとともに握ることであり、「現実の」結婚と同じくらい継続する結婚生活を始めることである(アメリカの平均結婚年数は8年から10年だ……想像はつくだろうが)。
(第2回に続く)
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