中国のアパレルEC「SHEIN」日本で爆売れの"ナゾ" 東京・原宿に「常設ショールーム」を出店する

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いつのまにか日本で浸透している中国のアパレルEC「SHEIN」。いったいどんな会社なのでしょうか(写真:編集部撮影)

「アパレルECのSHEIN(シーイン)を知っていますか」

先月、教鞭をとる社会人大学院で学生たちに聞いてみたら、女性は20~50代の全員、男性も2割ほどが「知っている」と手を挙げた。

中国発のアパレルEC「SHEIN」はコロナ禍のアメリカで大ブームとなり、今年上半期の流通取引総額(GMV)はファストファッションの2大ブランドであるZARAとH&Mを抜いたとも報じられた。

日本市場には昨年進出し、アパレル関係者からは注目されてはいたものの、実店舗を持たないためターゲットの「Z世代」以外にはほとんど知られていなかった……と思いきや、幅広い世代の女性にすっかり浸透していたのだ。

ユニクロやしまむらの脅威になるかもしれない

11月13日には東京・原宿に常設ショールームを出店する。これまで「ZARA」の競合と位置付けられてきたが、ユニクロやしまむらの脅威にもなりそうだ。

SHEINの運営会社によると、同ブランドはアメリカやヨーロッパなど150カ国・地域でECサイトやアプリを展開している。

日本に本格進出したのは2021年、関係者の話では同年前半に日本法人が設立され、ECサイト日本版もオープンした。夏にはアプリの日本語版がローンチ、短期間でアプリストアのダウンロードランキング上位に登場するようになった。

人気の理由は「かわいい服が安い」「何でも売っている」に尽きる。ワンピースは1000円台から取りそろえ、100円を切るアクセサリーも少なくない。アプリをダウンロードしたり、ウェブサイトを一度でも開くと、値引きクーポンが次々と表示され、まとめ買いを促している。

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