「借金477万、4年で1200万貯めた」彼女の家計簿 浪費家だった29歳が「苦しくない節約」できた訳

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だから、家賃負担は2万円、光熱費は月1万6000円程度を折半して負担分は8000円、家のインターネット代は5500円を折半して2750円だそう。携帯は格安SIMを使っているため、携帯と家のネット代を合わせても月4000円に満たないくらいだという。

「恋愛や結婚はお金がかかると言う人もいますよね。それぞれのライフスタイルで変わると思いますけど、私の場合は2人で暮らしたほうがお金がかからないなと思いました」

② 食費

食費は、節約を考える上で家賃に次いで大きな項目だととらえている。自炊生活を基本として、弁当と水筒を会社に持って行く生活を習慣化した。また、お腹が減っているときにスーパーへ行かない、安いものを買ってからレシピを考える、を徹底した。そして、なんとなく外食したり惣菜を買ったりするのをやめたという。

「すごく高いレストランに行っていた訳ではなかったのですが、今日は疲れたし料理できないからと外食で1000円~2000円食べることを続けていました。それが積み重なり、月の食費が5万円を超えることもありました」

「ちょっとだけ」が積もると結構な金額になる。コンビニも1回の買い物金額は数百円でも、行く頻度が高くなると月数万円になったりする。そういった支出を見直したことで、気づかずに使っていたお金を節約できるようになった。この節約で、月4万~5万円かかっていた食費が、月1万7000円になった。

お弁当
会社員時代、毎日持参していたというお弁当。写真のメニューはサバ缶と冷凍野菜。時間や手間がかからず、ネットでまとめ買いできるおかずをセレクトしている(写真:ふゆこさん提供)

知らないがゆえに損してしまっているもの

③ 火災保険費

また、家を借りる際に入る火災保険を見直して、年間2万円の節約にも成功した。これは意外と盲点かもしれない。

「管理会社によって違うと思いますが、管理会社と提携する火災保険に入るケースが多いですよね。私が今まで利用したところは火災保険が年2万~3万円と結構高かったんです。火災保険は絶対必要ですが、ネットで探して自分で入ると年間5000円くらいでも補償内容が同じものがありました。補償内容を上げても6000円くらいです」

火災保険が年間2万円安くなれば、10年間で20万円も変わってくる。これも“不労節約”だ。火災保険は、車の保険や生命保険のように自分で選んだり比較したりすることなく、管理会社から勧められたものを「そういうもの」と考えて入るケースが多いだろう。知らないがゆえに損をしてしまっていることがたくさんあると考えさせられる話だ。

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