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「リスキリングせよ、さもなくば自己責任」の未来 「ガンダム」が描いた「デジタル社会」への適応

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両者に共通するのは、どちらも相手の言い分に耳を貸すことができていない点です。人間は地縁、血縁といった「しがらみ」から離れることで、より自由になりました。デジタル技術を用いることは、この自由をさらに追求することにつながります。

たいがいITによって財をなした成功者は、その自由の果てに宇宙を目指すようです。これは実際に宇宙を目指すというよりも、「なんだかよくわからない」身体や自然について考えるのをやめた、という態度のような気がします。この態度は、地域社会のルールを守れない人には来てもらいたくないという「閉じた態度」と同様です。

論理と非論理を同時に体験する

対立するのではなく、合理的で効率的なデジタル技術と、生命の循環を生み出す神秘的なまでに美しい地球をともに分かち合うことはできないのでしょうか。

『手づくりのアジール 「土着の知」が生まれるところ』(晶文社)。(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

そのヒントはリスキリングを推し進めるのと同時に、未だ人間が解明し切れていないアルゴリズムを持つ地球について、非論理的な仕方も含めて触れることにあると考えています。

少し単純かもしれませんが、IT技術を否定せず、過疎化の進む地域社会で一定期間過ごすこと。言い換えれば、リスキリングをより自然環境の豊かなところで行うことが重要です。その経験があれば、前述の経済学者や市町村のように「こじらせて」しまうことはないでしょう。

ただし、大切なのは両者の間をつなぐ「翻訳者」が必要だということです。それは例えば、スペースコロニー出身でありながら地球連邦軍に属し、気弱なところもあるけれど芯の強いところも見せる、自分では決め切れないけれど頼まれると断れず、できないと思っていたことがやってみたらできた、アムロ・レイのような人物をこれからの時代は求めているのだと思っています。

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