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熊本の山奥で普及した「ノーコードアプリ」の絶妙 非IT人材でも「現場主導」で楽々開発できる

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全社展開の直前にはまず、全役員がノーコードによるアプリ開発に挑んだ。「(最新のデジタル技術に)及び腰になりがちな役員から変えなければと思った」。ノーコード普及の旗振り役である岩﨑磨・デジタル部門システム開発運用統括部リーダーは、そう振り返る。

文系出身・営業畑一筋といったキャリアの役員は、「自分でアプリをつくってください」との指示に、最初は面食らっていたという。だがそんな役員の一人が、社内研修や個人での試行錯誤を経て、最終的には営業車の運行状況を検索できるアプリを自ら完成させた。

「私にもできた」。この役員の喜びの声は、リクシルが設置しているノーコードのCoE(Center of Excellence=取り組み推進の中核となるチーム)によって広く社内に発信された。このことが、非IT系社員の挑戦意欲をかき立てたという。

「社内SNSを通じて、優れたアプリの事例をシェアしたことも刺激になった」(CoEの一員であるデジタル部門基幹システム統括部の稲木柚香さん)。

約1400個のアプリが本稼働

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