そのお粗末な「失敗」は、誰にとっても決してひとごとではない。
すべての事業活動がデジタル化に向かう中、「苦手」や「丸投げ」ではもう済まされない。2月27日発売の『週刊東洋経済』では、「文系管理職のための失敗しないDX」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。システムやWeb、アプリの開発において管理職が知っておくべき「地雷ポイント」や、知識ゼロから着手できる「ノーコード」の活用法などを解説する。この記事は本特集内にも収録しています。
まさかの「特別損失」に社内騒然
そのお粗末な「失敗」は、誰にとっても決してひとごとではない。
「特別損失 約3億円」。とある企業で昼下がりに開催された会議。集められた部長陣に突きつけられたのは、そんな目を疑う数字だった。当事者でない多くの社員が「うまくいっている」と思い込んでいたDXプロジェクトは、実はかなり初期段階から迷走を極めていた。
プロジェクトを主導した貝初疎史(かいはつ・うとし)部長の回想をのぞいてみよう。
※ この物語はフィクションですが、企業や開発ベンダー、エンジニアへの取材で得た情報や実際のエピソードを基に構成しています。
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