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「開発前夜」にすでに失敗しているダメDXの特徴 デジタル化そのものを「目的」にしていないか

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プロジェクトリーダーが知っておきたい「よいゴール」のつくり方とは。

リターンキーに「why」と書かれたキーボード
「なんのためにDXをしたいのか?」をとことん詰める必要がある(写真:icetray / PIXTA)

特集「文系管理職のための失敗しないDX」の他の記事を読む

すべての事業活動がデジタル化に向かう中、「苦手」や「丸投げ」ではもう済まされない。2月27日発売の『週刊東洋経済』では、「文系管理職のための失敗しないDX」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。システムやWeb、アプリの開発において管理職が知っておくべき「地雷ポイント」や、知識ゼロから着手できる「ノーコード」の活用法などを解説する。この記事は本特集内にも収録しています。

「手段の議論」が先行していないか

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数年前の「DXブーム」に比べて減ってはいるが、DX推進のプロジェクトリーダー(PL)に任命された人が困って相談に訪れるケースが今もある。その際、まず「デジタルは脇に置いて、何が課題で何を変えたいですか?」と尋ねている。

アメリカの作家、サイモン・シネック氏が提唱する「ゴールデンサークル」をご存じだろうか。企業や人を動かす偉大なリーダーの思考・行動パターンをWhy・How・Whatのサークルで図式化したものだ。それはシステム開発にも当てはまる。

多くは「What」「How」といった手段の議論が先行し、「Why」が置き去りにされている。それではよいシステムは完成しない。先に議論すべきは「このツールが欲しい」ではなく、「こんな顧客体験を実現したい」「会社をこう変革したい」といった「Why」だ。

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