有料会員限定

システム開発の「お値段」は、結局どう決まるのか その価格は適性?開発費の相場と見積もり例

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 最新
拡大
縮小

どんな相手と開発を進めるかによってシステムの成否が決まる。

暗いオフィスでシステム開発をするエンジニア
システムの開発形態や使うハードは、発注する際に知っておくべき基本事項だ(写真:PIXTA)

特集「文系管理職のための失敗しないDX」の他の記事を読む

すべての事業活動がデジタル化に向かう中、「苦手」や「丸投げ」ではもう済まされない。2月27日発売の『週刊東洋経済』では、「文系管理職のための失敗しないDX」を特集(アマゾンでの購入はこちら)。システムやWeb、アプリの開発において管理職が知っておくべき「地雷ポイント」や、知識ゼロから着手できる「ノーコード」の活用法などを解説する。この記事は本特集内にも収録しています。
週刊東洋経済 2023年3/4特大号[雑誌](文系管理職のための失敗しないDX)
『週刊東洋経済』2023年3/4号では「文系管理職のための失敗しないDX」を特集。アマゾンでの購入はこちらから

誰とDXやシステム開発を進めるか。この選択にも地雷ポイントがある。開発能力が弱い先に大規模案件を依頼してしまったり、自分でもつくれるシステムを大手開発ベンダーに依頼して費用対効果が合わなくなったりと、実際あらゆる失敗が起きている。

システム開発の依頼先は下表のとおりだ。まず社外に発注するか、社内で開発するかに大別できる。

社内なら情報システム部などシステムエンジニアを擁する部署に依頼するのが王道。何よりも自社業務に精通しているのが大きい。ただ多くの案件を抱え、追加で開発を頼む余裕がないことも多い。

もちろん自分でつくる、あるいはシステムが得意な同僚に頼む手もある。Python(パイソン)など比較的簡単なプログラム言語や、プログラミングが不要なノーコードを使えば、ちょっとしたツールはつくれる。依頼の手間が省けるし、コスト面でも安く済む。

しかし属人化することが多く、セキュリティーなどへの理解不足によるリスクも大きい。

次ページ外部発注するならここに注意
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
文系管理職のための失敗しないDX
デジタル化そのものを「目的」にしていないか
YOUTRUST岩崎氏「相場観を持った対話が可能に」
北國HD杖村氏「抵抗勢力は排除せずに対話を」
恐怖!DXプロジェクト「頓挫」へのカウントダウン
開発に失敗する会社の「あるある」を漫画で解説
国際比較データで読み解く「IT技術者の生態系」
IT技術者の話についていくためのキーワード
コンピューターはこうやって動かしている
各所で意思疎通が不十分だと「つくり直し」にも
「丸投げ」は絶対NG、開発の成否はここで決まる
性能、セキュリティー…こだわるとキリがない
その価格は適性?開発費の相場と見積もり例
工程ごとに最適な契約形態を選ぶ必要がある
最後の砦、「確認の確認」まで怠ってはいけない
限界超えのタスクを割り当てると何が起きるか
消費者視点を盛り込むための具体的仕組みとは
小まめなコミュニケーションが成功のカギ握る
非IT人材でも「現場主導」で楽々開発できる
解決策を「具現化」する体験にこそ意味がある
無料でも使えるグーグル「AppSheet」手順を図解
Web制作、業務効率化…不慣れでも気軽に体感
イノベーションと一般の人々をつなぐ伴走者に
失敗しないノーコード活用の基礎知識〈前編〉
失敗しないノーコード活用の基礎知識〈後編〉
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内