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全役員がノーコード開発、LIXILが奇策で得た収穫 解決策を「具現化」する体験にこそ意味がある

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大手企業から中小、地方自治体まで。「小さく始めるDX」にノーコードが貢献している。

インタビューを受けるLIXIL 常務役員 岩﨑磨氏
岩﨑 磨(いわさき・おさむ)/LIXIL 常務役員 システム開発運用統括部リーダー。複数のベンチャーを経験後、楽天、リクルートなどで情報システム部長やインフラエンジニアを務める。2018年にLIXIL入社。21年から現職(撮影:尾形文繁)

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リクシルでは、グーグルのAppSheet(アップシート)の活用を促進する全社的な取り組みを2021年10月に開始。直近2023年1月までに約5000人の社員が参画し、約2万8000個のアプリが誕生している。

ノーコードの普及を主導した岩﨑磨・デジタル部門システム開発運用統括部リーダーに、その狙いや勘所について聞いた(以下、岩崎氏談)。

まずは及び腰になりがちな経営層から

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以前から常々、よりアジャイル(機敏)で起業家精神にあふれた企業になるための取り組みを各部門で行ってきた。

ただ、成長を支えてきた新規住宅着工数が将来的に頭打ちになることは確実で、大きな変革を試みなければ今後の成長はおぼつかない。

変革へのキーワードの1つがDXだが、単にデジタルを導入するだけでは意味がない。

社員一人ひとりが自分で考え自分で行動する、経営者的な視点で自らの業務を見直しスピード感を持って改善していくための手段として、デジタルを活用することが重要だ。

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