ハードルが低いとはいえ、“魔法の道具”ではない。ノーコードの開発・導入を促進する鉄則とは。

](https://m.media-amazon.com/images/I/51eaDzwou3L._SL500_.jpg)
前編の記事では、ノーコード開発に現場の真のニーズを反映させるコツとして「いきなりつくって持っていく」作戦を紹介した。
これも非常に効果的だが、もちろんつくる前段階の議論からしっかり詰めていく手法がNGというわけではない。実現したいことが多少複雑になりそうな場合、あるいは関係者が多い場合などは、下準備となる議論を深めておくのも重要だ。
ここからは、その理想的な手順について紹介したい。ノーコードツールによる開発・導入に限らず、従来型のシステム開発などにも生かせるフレームワークだ。
スタート地点は「①目的を明確にする」ことだ。IT導入で何を成し遂げたいのか、いちばん期待する効果は何か、目的としてはっきり掲げておきたい。
できる・できないはいったん抜きにして
例えば「売り上げを上げるため」と「コストを下げるため」とでは、必要なアプローチが異なる。目的を決めるなんて当たり前と思うかもしれないが、きちんと固められていない事例が多いからこそ、前述したような、開発途中における「あれもこれも」が多発しているともいえる。
目的が決まったら、次に必要なのは「②出力のイメージを明確にする」こと。目的を達成するために、最終的にどんなデータや成果物として出力されるのが理想か。できる・できないはいったん抜きにして、まずは形にしてみよう。
この工程は難しそうと感じるかもしれないが、これまで多くの案件を見てきた経験を踏まえると、そうでもない。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら