例えば、現在公開されているスペックを見比べるとわかりやすい。まずボディサイズは、新型インプレッサが全長4475mm×全幅1780mm×全高1515mmで、クロストレックが全長4480mm×全幅1800mm×全高1575mm。全高が50mmほど高いが、全長・全幅に関してはほぼ同様となる。
エンジンに関しても2.0Lエンジンとモーターを組み合わせたe-BOXERと同じだ。新型インプレッサのスペックは、現段階で発表されていないが、クロストレックと同様であれば、エンジンは最高出力145ps/最大トルク19.2kgf・m、モーターは最高出力13.6ps/最大トルク6.6 kgf・mとなる。
そのほか、インナーフレーム構造や2ピニオン電動パワーステアリング、電動ブレーキブースタの採用などの走行性能に関わるパートのほか、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイなど、基本的な構成は両車ともに同様となっている。
気になる価格設定は?
現段階で、新型インプレッサの価格は未発表だが、クロストレックは266万2000円~となっている。基本的に同様のスペックなので、インプレッサも近い価格になることが予想される。ちなみにクロストレックの場合、スタンダードグレードのツーリングが266万2000円~288万2000円、上級グレードのリミテッドが306万9000円~328万9000円。新型インプレッサもクロストレックと似た価格帯になるのであれば、300万円以下で買えるお買い得なモデルになる可能性が高い。
アメリカ仕様と日本仕様の違い
ただし、アメリカで先行して公開された仕様とは、パワートレーンなども含めて、違いがあるように感じる。例えば、アメリカ仕様は2.0Lと2.5Lのガソリンエンジンとなり、ハイブリッドのe-BOXERの記載はなかった。さらにアメリカ仕様は、1998年に発売し、アメリカ市場におけるWRXの先駆者となった「2.5 RS」を連想させる、2.5Lエンジン搭載の新グレード「RS」も設定している。RSに関しては、高出力な2.5L水平対向エンジンに加え、8段階マニュアルモードとパドルシフトを装備。さらに専用オーナメントや18インチアルミホイール、専用エクステリア&インテリアを備えたホットモデルだ。
スバリストの中には、走りのインプレッサ復活に期待するユーザーも多いだろう。スバルは、惜しまれながら2008年にWRCから撤退し、そのタイミングでインプレッサWRXの販売を終えている。その後にWRXを独立したスポーツモデルとしてデビューさせているが、インプレッサにスポーツ性能を求めるユーザーがいることも事実だ。そこでアメリカでRSグレードを設定したのだろう。ぜひ日本でもRSグレードの設定に期待したい。
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