400PS「新型フェアレディZ」車好きが歓喜する訳 電動化の時代にあえて大排気量エンジンで勝負

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Z32型フェアレディZの面影を感じさせる新型Zのテールデザイン(写真:日産自動車)
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日産は2021年8月18日、ニューヨーク ブルックリンで開催された特別イベントで、新型「Z」(アメリカ市場向けモデル)を世界初公開した。2020年9月にプロトタイプが公開されてから約1年の時を経て、遂に市販モデルが披露されたのだ。

発売は、アメリカ市場で2022年春、日本市場については今冬発表予定としている。日本で発売される際の名称は、もちろん「フェアレディZ」だ。

今回、発表されたアメリカ市場向けでは、「Sport」「Performance」の2グレードと、240台限定生産となる「Proto Spec」が用意される。

電動化の時代に「大排気量+MT」で登場

今回、発表となった新型「Z」で注目すべきは、世界中がカーボンニュートラルを目指し、電動化への方針を打ち出す中、新開発のV型6気筒 3.0リッターツインターボエンジンを搭載してきたことだ。

このVR30DDTT型エンジンは、最高出力400馬力(405PS)、最大トルク350lb-ft(475Nm)/5600rpmを発生し、6速MTと新開発の9速ATをラインナップする。

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日産は、2050年までに事業活動を含めたクルマのライフサイクル全体のカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、2030年代早期より主要市場である日本、中国、アメリカ、ヨーロッパに投入する新型車をすべて電動車両とすると発表している。

それにもかかわらず、「大排気量エンジン+マニュアルトランスミッション」という、多くのクルマ好き、スポーツカー好きが求める「Z」のアイデンティティを残してくれたのだ。

それは、「常に挑戦し続けることがフェアレディZのDNAだ」と謳う、日産自身のZのへの強い思い入れが感じられる部分でもある。

日産の最高執行責任者(COO)アシュワニ・グプタ氏は、新型Zの発表に際し、次のようにコメントしている。

新型Zの発表イベントに登壇したアシュワニ・グプタ氏(写真:日産自動車)

「日産にとってZとは、私たち自身の一部であり、長年にわたるお客様へのコミットメントです。私たちはZを通して、最新のスポーツカーのデザイン、パフォーマンス、そしてワクワクをお届けしています」

また、Zを「手の届く夢のスポーツカー」であると表現した。

「50年以上もの間、Zは手の届く夢のスポーツカーであり続けています。このことは、時代を超えたZの魅力であり、数え切れないほどの従業員の献身的な取り組みと情熱によって実現しています。私たちは、これまでと将来の世代へZのワクワクをお届けしようとしているのです」

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