ヤマハの名機「SR400」に熱狂的な人気が集まる訳 発売43年の最終型は新車価格2倍超のプレミアも

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「SR400」がついに生産終了に(写真:ヤマハ発動機)
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「SR400」。1978年以来、一時的な中断を含めれば43年にわたり作られ続けているモーターサイクルの生産を終了すると、製造元のヤマハ発動機が発表した。生産開始から60年あまりを過ぎた「ホンダ・スーパーカブ」ほどの長さではないものの、幅広い世代から愛され続ける日本のスタンダード・バイクである。

SR最後の新車争奪戦が繰り広げられている

2021年1月21日に発表された「ファイナルエディション」および「ファイナルエディション・リミテッド」(ともに発売は3月15日)がSR最後の新車となった。これらのモデルをめぐって消費者もディーラーも争奪戦を繰り広げている。

ファイナルエディション・リミテッドは職人の手作業による“サンバースト塗装”のタンクをはじめ、特別なカラーリングのホイールリムやシート、メーターパネルなどがあしらわれ、国内1000台限定モデルであることを示すシリアルプレートも装着される。

価格はファイナルエディションより14万3000円高いが、それでも74万8000円というのは最近の400ccクラスとしては平均的な水準だ。

発売からほどなくして売り切れてしまったファイナルエディション・リミテッドは、新車もしくはそれに近いものを10社以上のバイクショップで探すことができる。しかし、あるオートバイ検索サイトが示すその価格は7月末時点で143万〜185万円と、かなりのプレミアがついている。

限定モデルではないファイナルエディションのほうはどうかというと、こちらはヤマハ発動機ウェブサイトに完売の告知は打たれていないが、いま予約しても注文販売のみ受け付けるという店舗がほとんどのようだ。

筆者が6月半ば、首都圏1都3県で2台しかない試乗車を備えるヤマハ・ディーラーを訪れた時点で確保できたのは、12月出荷の最終ロットだった。ディーラー側は「どうせ売れるので値引きはできません。納車がかなり先ですから最低1万円だけ前金を入れてください。キャンセルならキャンセルで構いません、お金はお返しします。どうせ次のお客さんがすぐつくので」という、かなり強気な対応であった。

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