ホンダ「スーパーカブC125」乗ればわかる進化

シリーズ60周年を超えたロングセラーモデル

ホンダの「Super Cub C125」は2018年9月に発売された。国内向け販売計画台数は年間3000台を予定している(撮影:尾形文繁)

エンジン付きの乗り物として同一銘柄での世界累計生産台数1億台を超えた乗り物。気が遠くなるような数字を持つ工業製品は、実はわれわれの最も身近で、実はたいへん馴染みのある車両だ。スーパーカブ……バイクに興味がない方でも「ああ。聞いた事あるね」と、多くの方がうなずくのではないか。

日々の生活に溶け込んだスーパーカブは、朝夕の新聞配達から牛乳配達、そして郵便配達はお馴染みの赤いカラー。携帯電話どころか自宅への電話さえ普及していなかった時代には電報配達、さらには銀行の営業マンやお寺のお坊さんまで、スーパーカブで走り回って日本を支えてきた。

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初期モデルの発売は1958年であるから、もうすでに61年もの間、同じコンセプトで生産されているわけだ。

本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏の”人の役に立つものを”のものづくりへのこだわりは、結果的には唯一無二、他メーカーも超えることができない製品として進化し続けてきた。

その最新進化型として昨年発売され、グローバル展開をしているのが今回試乗した「スーパーカブC125」である。1958年、50ccの排気量からスタートしたスーパーカブだが、過去モデルラインナップには70ccや90cc、近年では110ccの排気量モデルも発売されている。今回の試乗では最大排気量として現代の交通環境へ対応と、よりパーソナルユースを見据えた上質なコミューターとしての正常進化をしている。

意外なほどコンパクトなC125

さて、目の前にたたずむスーパーカブC125は意外なほどコンパクトだ。50ccモデルに比べ排気量と出力が向上していること、2人乗り対応であることからホイールベースを40mm延長しているものの、依然コンパクトに見える。そのサイズ感は跨がればさらに体感できる。

最新装備が採用されたC125。シート高も780mmで足つきも悪くない。早速乗って街中を走行してみた筆者(撮影:尾形文繁)

シート高は780mmと、同じくホンダの125ccミニバイク「グロム」や「モンキー125」と比較しても決して低くはないのだが、両足を地面に伸ばしたときのシート形状のよさが、その高さを感じさせない。

シートからハンドルとの距離感もシート形状のよさから乗車位置を前後に移動させることが容易で、体格の違いによる影響も少ない。

従来から受け継ぐ固定式のステップにはアルミ素材のベースにラバーを装着した上質な物になり、「人が触れる」部分への細かい配慮も忘れていない。

Honda Super Cub C125と試乗する筆者
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