ホンダ「スーパーカブC125」乗ればわかる進化 シリーズ60周年を超えたロングセラーモデル

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同じく、ブレーキペダルと伝統のシーソー式チェンジペダルにも靴底が当たる部分にはアルミ素材が使われている。そしてハンドル回りはC125ではヘッドライトの位置を下げ1958年式C100を彷彿させる「鳥が翼を広げたような形のハンドル」デザインを採用したことで、コミューターとしてふさわしいライディングポジションを実現している。

さらに言えば、ハンドルバーは上級機種に採用されるラバーマウント方式で、エンジンからの振動や走行時に受ける外乱から影響を最小限にとどめる取り組みも感じられる。

また、このクラス(排気量125cc以下・原付二種)としては過剰とも言えるスマートキーを採用したことの恩恵で発進までのプロセスは1つ軽減した。

本来であればキーを差し込む筈の部分には回転方式のつまみがあり、それを進行方向に回すことで電源が入る。メーターは現代技術のデジタルと伝統的なアナログメーターをうまく調和させたデザイン。メーターセンターには大きな文字のギアーインジケータがあり、その下に距離積算計と時計がついた。

スピードメーターは伝統的にメーターアウトラインを沿って上がるイメージのアナログで最大120km/hまでの表示。その下部にウインカーや油圧、ニュートラルランプなどのバイクの状態を知らせるインジケーターランプが並び、認識性はいい。

エンジン始動は非常に静か

エンジン始動は右手アクセルグリップ手前のスイッチで静かにスタートしファーストアイドルアップもなく静かにアイドリングをし始めた。日常的に使うコミューターだからこそ、エンジン始動に気を使いたい早朝などに重宝するだろう。現代のエンジンなので暖気もそこそこに左足のつま先でギアを進行方向側にダウンする。自ら吸い込まれるように1速にギアが入り、あとは右手をひねればスタートして行く。

スーパーカブシリーズらしく、街中を走っていてもまったく違和感はないC125と筆者(撮影:尾形文繁)

1速で軽くアクセルを開けるとすぐに40km/hまで速度が上がり、軽く踏み込むことでさほど大きなショックもなく2速ギアにシフトアップできる。

そのままアクセルを開けていれば50〜60km/hにいとも簡単に速度が上がるので、首都圏での交通の流れに不満なく乗ることが可能だ。

しっかりと加速した後は、3速〜4速とシフトアップしエンジン回転数を落として燃費走行へ移行することで、このエンジンの本領を発揮できる。C125のエンジントルクは50ccのカブを知る人にとっては充実のエンジン低回転数走行をも実現させてくれる。

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