上記の(1)と(2)でベースを作ったうえで、いよいよ今回の本題です。子どもに勉強する意味を聞かれた場合、次のように回答してみてください。
「意味はあると思うけど、意味がわかったら、勉強するようになるのかな?」
この言葉でおそらく子どもは黙ってしまうと思います。そして、次の言葉を伝えて下さい。
「ゲームはやる意味がわかったからやったんじゃないよね。楽しいからじゃない?」
この段階ではまだ、子どもは勉強に気持ちは向かいません。なぜなら勉強はつまらないものと思っているからです。
そこでさらに次の言葉を追加して伝えます。
「ゲームほど楽しくないかもしれないけど、楽しめる方法があるけどやってみる?」
この段階で、ほとんどの子どもは興味を示します。ここまできて初めて、方法の話になります。
子どものタイプによって方法は多様であるため、この方法をやればどのような子でも勉強が楽しめるという方法はありません。たくさんある方法からいくつか試していく中で、子どもにフィットした方法を採用する形になります。
具体的な方法については、これまで200本以上記事として書いてきましたので、過去の記事を参考にしていただければと思いますが、ひとつ、方法を生み出す「考え方」について書いておきます。
成長を「見える化」して、記録更新していく
子どもがゲームにハマる理由は楽しいからですが、その「楽しい」をもう少し深掘りしてみます。
すると「楽しい」という言葉の背景には「自分の成長が『見える化』されている」ことが挙げられます。
つまり、ゲームは先に進めば進むほどポイントの数字が増えていくことや、バージョンが上がったり、アイテムが手に入ったりなど、自分のステージが明確にリアルタイムで明示されているわけです。
しかし、勉強はそのようにはなっていません。ということは、勉強もゲーム化してしまえばいいわけです。つまり、解いた問題数をポイントにしたり、プリント枚数をポイントにしたりして、それを見える状態にして、記録更新していく形にすればいいわけです。
同様に、漢字の練習もそれだけではつまらないですが、その学年で習う全漢字をプリントアウトして壁に貼っておき、習ったら赤ペンで消していくということをやるだけで、子どもはやる気になったりします。つまり、残りの漢字数が「見える化」されれば、頑張れるということです。
このように「ゲームになぜハマるのか?」と考えてみるだけでも、さまざまな方法が見えてきます。
以上、「勉強する意味」よりも「勉強したくなる方法」の確立が先だと思いますので、上記の手順で進めてみてください。今、親御さんが抱えている悩みはいくらか解消されると思います。
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