ウクライナ東部ドネツク州にあるバフムート。16世紀、イワン大帝がロシア南方を防衛するため要塞を建設したことで、長年にわたり紛争の舞台になってきた街だ。

バフムートは現在、首都キーウとロシア国境を結ぶウクライナ最長の幹線道路「M03」の真上に位置する。交通の要衝をめぐるロシア、ウクライナ両軍の戦いは昨年8月に激化し、ウクライナ戦争において最も長く交戦状態が続いている。
私がバフムートを訪れた1月中旬、約7万人だった人口は6000人ほどになっていた。ロシア軍の砲撃によって商店は破壊され、ライフラインが絶たれた街は兵糧攻めの状態だった。住民にとって人道支援の車が命綱になっていた。
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