「自分らしさからかう人」医師が語る上手な接し方 相手の「普通」に無理になじもうとしなくていい
世の中には「普通はこうするもの」と言って、自分の「普通」を押しつける人がいます。例えば学校の部活動で、先生や先輩が「普通のやり方」でやるように指示してくることがありますよね。そのなかにはもちろん適切な方法もありますが、上に立つ人にとって都合がいいから採用している、という方法もあります。
そういう環境では、誰かが異論をとなえると「いや、これが普通だから」と言われたりします。大事なのは「普通かどうか」ではなく「適切かどうか」のはずなのに、「普通」を理由にして、異なる意見を封じようとする人がいるんです。
そうやってコミュニケーションを拒絶し、異なる意見を排除するというのは、ろくでもないことです。そんな「普通」に従う必要はありません。そういう話を聞いていると、自分らしさはどんどんすり減っていってしまいます。
もしも「自分らしさ」を誰かにからかわれたら
みんなの「普通」とは違うことをすると、からかわれることもあるかもしれません。自分は思った通りにしているだけなのに、からかわれたり、いじられたり。そんなときは自分が嫌になることも、言ってきた人のことを嫌いになってしまうこともあるでしょう。
でも、個性的であることは、あなたの落ち度ではありません。あなたが誰かの「普通」にフィットしなかったからといって、それは悪いことではない。相手の「普通」に、無理になじもうとしなくていいんです。
自分には落ち度がないのに、嫌ないじり方をする人がいたら、その人とは関わらないようにしましょう。そういう人は自分の「普通」にとらわれていて、人の考えを聞けないことが多いので、話が通じない可能性が高いです。
関わらないようにしているのに、それでもしつこくからかってくるようなら、大人に相談してください。人の個性をからかうというのは、相手の尊厳を攻撃する重大な問題行為です。しっかり対処してくれる大人に相談しましょう。
親や担任の先生を頼れるといいのですが、難しい場合にはスクールカウンセラーなどのなかから、信頼できる大人を探す必要があります。
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