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「自分らしさからかう人」医師が語る上手な接し方 相手の「普通」に無理になじもうとしなくていい

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  • 本田 秀夫 信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授
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学校や教室という一つの環境しか知らない人は、悩んだときに逃げ道が見つからなくて、困ってしまうことがあります。一方で、学校のなかに複数の居場所がある人、学校以外にも居場所がある人は、ある場所ではうまくいかないことがあっても、ほかの場所で生き生きと過ごすことができたりします。

みなさんにはそんなイメージを持って、いろいろな「普通」を見て、自分らしくいられるコミュニティを探してほしいと思います。いまいる環境になじもうとして自分らしさをすり減らすのではなく、自分を大事にしながら、少しだけ世界を広げてみてください。いくつかの居場所を持っておくと、自分らしくいられる時間が多くなります。

みんなと違うのは悪いことじゃない

10代というのは、子どもから大人になっていく過渡期です。それより前のまだ小さい頃は、多くの子が将来に無限の可能性を感じていて、「がんばれば、なんにだってなれる」と無邪気に考えていたりします。でも10代になると現実も見えてくる。自分には苦手なこともあって、ほかの人と同じようにはできないこともあるのだとわかってきます。

まわりを見て、いろいろなタイプの人がいることを理解しながら、自分らしさにも気づいていくんですね。その時期に自分だけうまくできないことが多いと、自分の落ち度のように思えてしまうこともあります。

でもこれまでの記事では、みんなと違うのは悪いことではないとお伝えしてきました。みんなと違う部分は20代、30代になると一つの個性になって、ほかの人にはない独特の持ち味になったりすることもあります。10代の時期にはそんな先のことはまだ想像がつかないかもしれませんが、そのことを頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

その違和感のなかに「自分らしさ」が隠れている

「みんなと違う」と感じたとき、その違和感を打ち消すために「普通」になろうとするのではなく、みなさんにはむしろその「何かが違う感じ」を大事にしてほしいと思います。いまはただの「違和感」でも、それはいつかあなたの個性や長所、強みになるかもしれません。

みんながいいと思っているものを、それほどいいとは思えない。運動ができること、おしゃべりが上手なことに、自分は感動しない。それよりも、例えば本棚に大好きな本をきれいに並べることに心をひかれる。そういう人は、学校生活に違和感を持つこともあると思います。

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