ジャパ発音やボキャ貧もテクで克服できる!

コメディアンのKaoriさんから盗もう<1>

鉄則その1:頭の中の日本語は小2レベルで考えるべし!

音量にご注意ください

安河内:まず英語を話すとき、Kaoriさんの頭の中はどうなっているんですか?

Kaori:純ジャパですから、やっぱり日本語で考えて英語にするクセは完全には抜けきりません。ただ、日本語から英語に変換する時間を短縮するために頭の中で用意する日本語は、あえて小2レベルにしています。

安河内:小2レベル?

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長年使っているネタ帳には“小2レベル”の英語の走り書きがたくさん。 アニメなど日本のポップカルチャーを見て、ふと突っ込みたくなる一言などを簡潔に記すことが多いそう。

Kaori:はい。「とにかくシンプルな日本語で」という意味で小2と言っています。ビジネスの世界では特に漢字も出てこないような難しい言葉を使いがちですよね。「畢竟(ひっきょう)するに〜」とか。日本語で考えて日本語で話すならまあそれでもいいんですけど、英語で話すときにこれやっちゃうと、難しい日本語に見合った英単語を探そうとして時間がかかってしまう。私も理屈っぽいので、以前は小難しい日本語を英語に置き換えようとしてきました。で、適当な英単語が見つからずブレーキになってばかり。

安河内:じゃあ「我が社の経営状況は現在大変な窮地に陥っております!」を小2レベルの日本語で考えるとどうなるんですか? 

Kaori:「うち、ヤバい!」。それを英語にすると、We are in trouble! ね、こうすると、英語のセンテンスもポンと出てくる。

安河内:なるほど。専門的に言えば、日本語と英語は言語的距離が遠いんです。文法も違えば表現方法も違う。言語的な構造が大きく異なるんですね。だから翻訳機に日本語を入れて英語に変換してもうまくいかない。もちろん、英語から日本語というその逆もしかりです。 となると、一単語単位、修飾関係をそのままにして移植しようとしても、うまくいくはずがない。日本人はよく英語の文を「矢印をつけて後ろから訳して」と、 そのまま日本語にします。でも、そういった日本語の文章は不自然になります。

だから、まず一度英語を頭の中でイメージ化しないといけない。ビジネスパーソンが考える英語は修飾関係が複雑で語彙が難しいですね。「弊社の状況は窮地に陥っています」と言ったら「こまっている」ってこと。小2の簡単な言葉にするのは、頭の中で概念化していることになる。その概念を英語で訳して出力する。もちろん、本来の日本語の意味よりも英語のほうがずっと簡単になってしまいます。でも、それが非ネイティブの限界でもある。だから小2レベルは、ある意味「すごく妥当」と言えると思います。

Kaori:出だしとなる、元の言語である日本語をまずシンプルにしておく。大事なひとつめの鉄則です。ブレーキがかからず英語がスラスラ出てくるようになるだけでなく、1センテンスがダラダラせずコンパクトになります。自分の言うことに自信が持ててハキハキ話せる。聞き手にも理解してもらいやすい。

安河内:利点がたくさんありますね。

(構成:山本 航、写真:宮園厚司)

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