26歳「年収350万円」でも資産形成できますか? 会社員のままお金の増やす超具体的な方法
現金がないとお金がないという感覚がある人は、おそらく、DC、iDeCoの節税効果をよく理解していない人が多いのではないでしょうか。
例えばBさんが、DCまたはiDeCoに毎月5000円拠出したとします。Bさんの年収から換算すると、1年間の節税効果は約9000円になります。60歳まで運用したとすると、34年間で30万6000円の節税です。
どうして節税になるのかというと、拠出した金額が課税対象所得から差し引かれるからです。1年間で拠出した総額6万円を、仮にメガバンクの定期預金に1年間預けたとします。利息はわずかに、1.2円(税引き前)です。節税9000円(+投資利益)と利息1.2円。どちらを選ぶかは明らかだと思います。
さらに、DC、iDeCoの運用益は税金の対象にならないため、まるまる利益として受け取ることができます。ちなみに、通常の運用益には20.315%(2022年12月末時点)の税金がかかります。
将来的に日々の資金繰りにすら困る自分の姿しか想像できないようなよほどの理由がない限り、活用してほしいというのが本音です。
無知ほどもったいないことはない
もう1つ加えていうのならば、DC、iDeCoにお金を拠出したからといって、必ずしも株式や債券などのリスク資産を選んで運用する必要はない、ということです。
もちろん拙著では、みなさんにリスク資産を活用した資産形成を推奨しているので、可能であれば株式や債券の投資信託で運用をしてもらいたいと考えています。
しかし、DC、iDeCoにお金を拠出しながら定期預金のような元本保証型の商品にお金を置いておくこともできるという点は、知っておいてください。つまり、可能な限りリスクを抑えて、節税メリットだけを享受することができる、ということなのです。
お金のことがよくわからない。そんな理由で、資産形成をはじめたくてもはじめられない 人がいるとしたら、そんなもったいない話はありません。私は、制度の無知は本当に残念なことだと考えています。
資産形成は、まずは確実性の高い投資からはじめるべき。会社員であるならDC、iDeCoだけはやることをおすすめします。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら