「働きがいランキング」躍進した3社はここが凄い 「BCG、SAPジャパン、野村不動産」それぞれの強み

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「オールラウンド型」の中でも全体的に高スコアな同社ですが、中でも「20代の成長環境」は4.9とほぼ満点に近い評価でした。

実はこの「20代の成長環境」は、OpenWorkの8つの評価ポイントのうち、この10年間で平均値が唯一悪化した項目です。

(画像提供:OpenWork)

この事実からは、昨今働き方改革が推し進められ、働きやすさに関する評価は上昇する一方、若手の成長実感が減ってしまっていることが読み取れます。今後の日本の経済成長においても、重要課題の1つだと言えるのではないでしょうか。

BCG社員の「生の声」

ボストン・コンサルティング・グループは、そうした観点からも重要な指標である「20代の成長環境」について、とても高い評価を得ています。具体的にどのようなコメントが寄せられているのでしょうか。

特徴的なコメントをいくつかご紹介します。

間違いなく普通の企業にいるよりも圧倒的なスピードで成長できる。プロジェクトチームは数名程度と少人数で関係者が少ないため自然とコミュニケーション・フィードバックの頻度が高くなる。また、プロジェクト毎に通知表のようなもので自分のパフォーマンスをプロジェクトマネージャーに評価され、詳細レベルで自分の強みと改善点を理解することができる(コンサルタント、男性)
承認作業が少なく、自分で判断して進められる範囲が広いと感じる。過去の経験にとらわれず、手を挙げるとリードしていくような立場を任せてもらえるため、やる気がある人は様々な経験ができる環境である(バックオフィス、女性)
自身のキャリアを再考したときにチャレンジしたい部署があり、異動するチャンスをもらうことができた。現在の業務でパフォーマンスを出していることを前提だが、チャレンジしたい業務に手を挙げたり希望を上司に伝え続けることで、大体は機会を貰える場所である(BST、女性)
キャリアアドバイザーの上司が一緒にどうすれば成長できるか相談に乗ってくれる。人の成長をとても重視していて、オフィス全体で研修や教育が盛ん。客観的に自分の課題を認識し改善することができる(コンサルタント、女性)
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