「新卒社員の3年後定着率」が高い300社ランキング 女性の定着率が高い会社はいったい何が違うのか

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以下、森永製菓(入社人数33人)、高砂香料工業(同33人)、アドバンテスト(同30人)、アズワン(同28人)、りらいあコミュニケーションズ(同26人)と続く。

惜しくも定着率100%に届かなかったのは、93位日立システムズ(定着率99.0%)、94位味の素(同98.9%)、95位任天堂(同98.8%)などだった。

日立システムズは、若手社員に対する「新規事業提案機会」の提供や「社内公募制度」を導入し、社員の意欲的な活動を後押しする。

味の素は、世代と成長段階に合わせた育成プログラムを実施。27~30歳の社員を対象とした「若手キャリア研修」では、同世代とともに今後のキャリア開発を考える。

任天堂は、同性パートナーがいる社員について、社内規定で婚姻と同等に扱う「パートナーシップ制度」を導入するなど、ダイバーシティー関連の取り組みを推進する。

以下、96位に定着率98.6%で、中外製薬(入社人数73人)、大日精化工業(同71人)が続いた。

女性の3年後定着率ランキング

さらに、女性の働き方やキャリアの多様化にも着目して、本ランキング掲載企業を対象にした女性の3年後定着率ランキングを見ていきたい(『CSR企業白書』2023年版にはこのランキング表も掲載予定)。

ランキング1位の定着率100%には209社が並んだ。このうち2019年4月入社人数が最も多かったのは、日立システムズの73人。これに島津製作所(52人)、サントリーホールディングス(46人)が続く。

いずれも出産・育児などで退職した女性の再雇用制度やフレックスタイム制度、テレワークなどの場所を問わない働き方など、長期的に働くことができる環境を整えている。

また、女性管理職比率の向上にも積極的に取り組む。とくにサントリーは女性管理職比率が13.8%と比率でも高い水準にある。「私生活とキャリアの両立」は、女性に限った話ではないが、働き方が多様になるなか、以前よりも重視されてきそうだ。こうした上位企業の取り組みは他社も参考にすべきだろう。

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